授業紹介

ロシア関連科目(2026年春学期開講情報)

2026年3月15日

2026年度春学期に開講されるロシア関連科目の紹介。地域文化論ロシア、人文科学研究会、人文科学特論など、ロシア語圏の社会と文化を深く学べる科目の一覧です。

2026年度春学期に開講されるロシア関連科目の紹介です。ロシア語の授業以外にも、ロシア語圏の社会・文化・政治について学べる科目が多数あります。


日吉キャンパス

地域文化論I 木2 熊野谷葉子「名句とことわざに見るロシア語圏の文化と社会 (1)」

「頭でロシアは分からない Умом Россию не понять.」

これは19世紀ロシアの詩人チュッチェフの詩句ですが、ロシアは謎の国だ、理解不能だ、と言いたいときにしばしば引用されます。

このようなよく知られた文学からの引用や映画のセリフ、ことわざや慣用句などはロシア語の会話やスピーチにしょっちゅう登場します。話の要点を一言で言い表せる、聞き手の共感を誘う、話し手の教養を示す、といった機能をもちますが、使い方を誤ったり聞き手が理解できなかったりすると、場がしらけてしまいます。

この授業では、一年を通して、毎回ひとつの名句やことわざを入口に、その意味や、引用元となっている小説や映画、フォークロアを紹介します。またその言葉が引用されるロシア語圏の社会や文化について解説します。ロシアだけでなく旧ソ連や関連諸地域にも話題は及びます。

春学期は言語と暮らしに関するトピックを取り上げ、秋学期は地理と歴史を辿ります。講師はできるだけ客観的に様々な情報を提供しますので、受講者は示された参考文献や資料を積極的に利用し、自分でも勉強を進めて、この国と地域にどう向き合っていったらいいのかを、自分自身で考えてください。

地域文化論III 金2 山本明尚「ロシア音楽における自己と他者」

ロシア・ソ連の音楽文化における民衆表象の問題を重点的に解説します。

ロシアの(特に都市の)文化においては、ほとんど常に自己あるいは他者としての民衆の表象が問題となってきました。作曲家が自身の音楽のなかで民謡を引用したり、地方に出かけて民族音楽を取材したりといった実践は、19世紀以降のロシア音楽史において顕著に見られる現象です。本講義では、ロシア文化における他者表象の諸相を音楽を通じて考察します。こうした実践が帝国主義的なもの、オリエンタリズム的なものとどう異なり、あるいは重なるのか。ナロードニキ運動をはじめとする当時の思想的・社会的文脈のなかでこのような行動がいかなる問題系の上に成立していたのか。さらに、現在の視点からそれがどのように意義づけられるのかを検討したいと思います。

人文科学特論 木3 熊野谷葉子・藤田護「アイヌ語とアイヌ文化を学ぼう(1)」

この授業では、アイヌ語の知識ゼロの人を対象に、アイヌ語とアイヌ文化を同時に学べる場を設けます。私たちは、日本で学ぶ大学生として、現代アイヌ語の状況とアイヌ語アイヌ文化復興の取り組みを知り、また貴重な記録に触れながらアイヌの生活文化や価値観、口承文芸などを学びましょう。

教室では、講師も受講者も、初回の授業からアイヌ語を積極的に使い、教室内での会話の50%以上がアイヌ語で行われるようにします。通常の語学学習のように与えられた教科書を1課ずつ読み進める形式ではなく、講師との対話や視聴した資料から毎回少しずつ聞き取れることや話せることを増やしていきます。

一学期間でアイヌ語のしくみがおおよそ分かり、アイヌ文化の基礎的な知識を得ることが目標です。教室やオンライン上で様々なゲストと直接話す機会も設けたいと思います。


三田キャンパス

政治学科「文献講読」 火4 熊野谷葉子

ロシア語の原典を読みながら、ロシア・旧ソ連圏の政治や社会について学びます。

※ 科目の詳細は三田のロシア語(2026年開講情報)を参照。

人文科学研究会「ロシアの文化と社会」 火5 熊野谷葉子

ロシア語圏の文化と社会について自ら研究テーマを設定し、研究論文を執筆します。副専攻認定証(ロシアの文化と社会)の取得に必要な科目です。